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― 2023.3.13

埼玉県の伝統産業「川口和竿」職人の伝統工芸品

ウェブサイトやパンフレットが有効に活用できている事例です。
単に”制作物を依頼した”、という関係ではなく、ワンストップで請け負うことができるので、事業展開や今できること、今やれることからご提案し、伴走していくことが可能です。


ファンにしっかり伝えること

山野和竿は竿昭作の2代目、元々伝統工芸品でもあるので、国内での人気もあり知られている存在でしたが、職人はどうしても作ることをしたいので、発信力が足りない。
というか「発信する時間があれば作りたい」という気持ちが強い。
しかしファンからすると情報が知りたい、催事などに出かけて実際に見て購入したい。
発信するところがないということは、ファンからの購入機会を失っていることになっていました。
そこで最適化したサイトを作り情報発信をすること、ファンに向けてSNSを開設しコミュニケーションを図ることを提案。
その際のポイントなどをアドバイスしながらひとまずスタートしました。

SNSの発信で海外フォロワーが激増

元々海外ファンがいなかったわけではないですが、職人自らSNSを使って発信することで海外人気が爆増していきます。
工芸品に合わせたSNSがあり、見せ方がありますが、試しながら自分が良いと思うものを発信すること。
誰かの発信でなく、自らの発信のほうがやっぱり強いんです。
その後、川口市や川口商工会議所の協力を得ながら、フランス・パリの国際見本市「メゾン・エ・オブジェ2015」に出展し、海外から和竿を買いにくるお客様も増えていきます。
発信力がつくと竹竿体験教室和竿イベントなど、作成以外の事業の幅がでてきます。
また、認知されてない層に”体験”を届けることが可能になります。

いまでは海外からお客様がわざわざ川口の店舗に来て購買を楽しんできています。
伝統工芸職人が教える親子でつくる竹竿教室も人気です。

海外向けに作ったパンフレット

このような流れは、制作物を安直に考えないこと地味なことを続けることが大事です。ブランディングは一日ではできないです。

そして作ったブランドはしっかり自ら守ることも大事です。
職人は目先の”販売してあげる”という言葉に弱い。
自身で小さくても販売網(ECサイト)を準備しておくことができる世の中。何が良くて何が良くないのかしっかり見極めも必要です。

全国の伝統工芸士の職人さんも、今の自分に何ができるのか、何をしてはいけないのか、相談してほしいと思います。

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